「子供」というビョーキが治らない。

もう嫌だ自分が嫌いだ。


私は思っていたんだよ。
恋人を、誰も呼んでない呼び方で呼びたいって。
でも、ダメだった。
先約がいた。

彼は、前の彼女と悲しい形でお別れしたそうだ。
それからずっと誰とも付き合ってなかった。
そしたら私が出現した。
これは幸せな話。

彼女とは多分、一生会えない。
ぶっとんだ性格だったと聞いたから、私には無理だろうなと思ってた。
でも付き合うことになった。

彼女は誰も言ってない呼び方をしてたんだそうだ。

そんなこと気にしたってしょうがないし、比べたってしょうがないし、私は私でしかないのだから、考えても意味がない。
新しい人間関係を築き上げようとしているのだから、全く別のものになるのが当たり前だ。

でもちょっと嫉妬してしまったんだ。

そんな自分がつくづく嫌になった。

彼はずっと辛かったのに、私はこんなくだらないことを思っている。


そう、くだらない くだらない


今ここにいるのは私なのに、勝ち負けとかでもないのに。
どんな人だったか知らないけど、やっぱり自信がないんだ。怖いんだ。


 心配するのはやめようよ
 私はあなたになれないから
 探しても見つかるかわからないけど
 欲しいのはあなただけだから

 遠藤ミチロウ/I MY ME AMAMI

この歌詞の「あなた」はきっと同一人物なんだろうけど、私の中では、彼女にはなれなくて、欲しいのは彼。


過去には戻れないし、未来は自分の都合でやって来ないし、うずくまってても、泣いていてもしかたないのだよ。おい自分よ。